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プロ野球選手から上場企業の経営企画職へ。未知の世界で新たな挑戦をする元ベイスターズ小林太志さんインタビュー。

イーキャリアNEXT FIELD 小林太志さん

小林太志さん(元ベイスターズ、現在は株式会社タカラレーベン経営企画室経営企画グループ経営企画課 課長代理)

2007年11月、社会人ドラフト1位で横浜ベイスターズに入団し、通算7年にわたり投手として活躍。その後2014年に戦力外通告を受けた小林太志さん。イーキャリアNEXTFIELDを通して東証一部上場企業である株式会社タカラレーベンに入社。 現在は同社で経営企画課の課長代理として活躍する小林さんへ、SBヒューマンキャピタル代表の木崎がインタビューを実施した。

経営企画として、さまざまな仕事にチャレンジする日々。

イーキャリアNEXT FIELD 小林太志さん

左)木崎秀夫(SBヒューマンキャピタル株式会社 代表取締役社長)
右)小林太志さん(元ベイスターズ、現在は株式会社タカラレーベン経営企画室経営企画グループ経営企画課 課長代理)

木崎現在はどのような仕事を行っていますか?

小林2015年3月にタカラレーベンに入社し、経営企画として働いています。全社実績の集計やレポート、予算管理のほか、CM制作における業者選定や撮影立ち合いなど全社のブランディングにかかわる仕事も行っています。

木崎野球選手時代と今の仕事で、共通している部分はありますか?

小林1人のプロとして互いの経験や強みを活かしながらチームとして戦うという点では共通しているかもしれません。立教大学時代は上下関係や規則が非常に厳しく、当時は寮に入っていたのですが、寮則の1枚目を読んだ瞬間に辞めようかと思ったくらいだったのですが(笑)、社会人野球やベイスターズ時代は、みんなが自立した1人の大人として扱われるような環境でした。

木崎プロの世界はチームによってカルチャーがかなり違いますよね。

小林それはそれで別の厳しさがありましたが、その時の環境と今の職場の雰囲気は似ているかもしれません。タカラレーベンの経営企画は、同職種の経験者はあまりおらず、証券会社で営業をやっていたメンバーなど多種多様なバックグラウンドを持っていて、各自の経験を活かしお互いに尊重し合いながら仕事に取り組んでいます。

P/LもB/Sもわからなかった。わからないことだらけだけど、変なプライドを持たずになんでも聞けばいい。

木崎いきなり経営企画という仕事を任されるというのは、非常に貴重な経験だと思います。難易度も高いと思いますが、困ったことはありましたか?

小林当たり前ですが、まったくの未経験だったため、知らない単語ばかり出てきて最初は全然ついていけなかったですね。P/LにB/S、ROEとかまったく意味がわからず、何がわからないのかもわからない状態でした。入社する前に想像していた以上に、自分が知らないことがたくさんあるということに気づきました。

木崎それはそうでしょうね(笑)。どうやってそれを乗り越えましたか?

小林経験は平等ではないので、わからないことがあるのは仕方ありません。変なプライドを持たずに、周囲にたくさん質問して教えを受けたり、アドバイスをもらったりしながら徐々に覚えていきました。

プロとしてやりきった経験があるからこそ、自分に自信が持てる。

木崎野球をやってきた経験が活きていると思うことはありますか?

小林一番大きいのは、自分に自信が持てているということでしょうね。私は高校3年生の時に「プロ野球選手になる」という目標を立てたんです。それまではそこまで野球に打ち込んできたわけではなかったですし、有名選手でもなかったので、当時は周囲からもプロなんてなれっこない、と思われていたと思います。でも、高校時代の恩師が「お前がそこまで言うなら」ということでかなり親身にサポートしてくれ、そのおかげでプロになれたと思います。そういう風に自分で立てた目標をクリアした経験があるからこそ、引退して新しい環境に飛び込んでもなんとかやれる、という想いで取り組めています。

イーキャリアNEXTFIELDを通して、視野を広く持って就職活動をすることができた。

木崎経営企画という職種を選んだ理由は何でしょうか?

小林はじめは経営企画という職種の存在すらきちんと認識していませんでしたが、イーキャリアNEXTFIELDでのサポートを通して、世の中にいろいろな仕事があることを知ることができました。はじめは営業職だけを考えていましたが、こうして別の可能性を手にすることができたのはありがたいです。

木崎当初考えていた営業の仕事と、実際配属された経営企画の仕事ではどんな違いがあるとお考えですか?

小林あくまで私のイメージですが、営業はプロ野球選手と似て「戦闘員」という感じですよね。経営企画は「軍師」っぽいというか…。私は現役時代が「戦闘員」だったので、逆に中に入って考える「軍師」的な仕事に興味を持ち、経営企画の仕事を選びました。なんでも屋のような役割ですが、だからこそいろいろな経験ができてとても勉強になります。

経営者になるという新たな目標から逆算し、日々の仕事に取り組んでいきたい。

木崎今はまだ勉強しながらさまざまなことを吸収しているところだと思いますが、次なる目標はありますか?

小林まだ漠然としている部分もありますが、50歳になる頃には、経営者になりたいと思っています。プロ野球選手時代からいろんな会社の経営者と会う機会があったのですが、みなさん非常に充実した顔をされていて、自分もそんな顔の人間になりたいと思います。今は経営者になるという目標から逆算して、必要なスキルや経験を積んでいきたいですね。

木崎具体的にどのようなスキルが必要だと考えていますか?

小林今の経営企画の仕事を通して学べることだと思っていますが、やはり財務的な知識は最低限必要だと思います。加えて、今の仕事を通して社内外からきちんと認められ信頼を勝ち取ることでしょうか。あとは運の要素も絶対的にあると思います。運が自分にもめぐってくるよう、日々の仕事に真摯に取り組んでいきたいです。

プロ選手としての誇りと、わからないことはすぐに聞く素直さを持って、新たなキャリアに挑戦してほしい。

木崎最後に、現役選手や採用する企業に伝えたいことはありますか?

小林就職して改めて実感したのは、選手時代もそうですが世の中にはサポートしてくれる人がたくさんいるということ。変に格好つけずにわからないことはわからないと正直に伝え、素直にアドバイスを受けるよう心掛けてほしいと思います。就職活動の際にも、入社後の仕事においても、そういう素直さを持った人はまた良い結果を出すことができると思っています。

木崎確かにおっしゃる通りですね。プロ野球選手としてのプライドは大事にしながらも、できないことやわからないことを恥ずかしがらずに先輩たちにどんどん聞いて、吸収していくことが成長につながると思います。
逆に、採用する企業は、引退選手を受け入れるにあたってどのような心構えを持っておくことが必要だと思いますか?

小林プロ野球選手はみなこれまで頑張ってきた経験があるので、やる気を引き出すことができれば採用する企業にとっても大きな武器になるはず。採用する企業のみなさんも、選手に対してうまく方向性を指し示すことで、お互いにとって良い出会いになればよいなと思っています。