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2008/04/14

リアルネットワークス株式会社

[時代を創る、自分を育てる]インターネット企業のワークスタイル

いつも最前線
そしていつかは、日本発のグローバルンターネット企業を創りたい。

インターネット黎明期から現在まで“常に新しい場所”に居続けた人物がいる。
リアルネットワークス株式会社、取締役事業本部長・伊藤隆博氏。
彼はインターネットの未来に何を見るのか。

インターネット上でのストリーミングメディア配信の最先端を担う企業として、世界的な認知度を持つリアルネットワークス社。2007年11月、REALPLAYER Ver.11を発表、それと連動するブログ&SNSサイトCliplogを12月にリリース、動画プラットフォームのスタンダードを目指し積極的な事業展開をつづける同社の国内戦略をリード・統括するのが、伊藤氏だ。

市場の変わり目が転職につながった。ポイントは、新しいものにシフトする会社であること

-伊藤さんは4度の転職経験があるんですね。

伊藤 私は、日本のインターネット業界というのは10年ほど前にできた一つの会社みたいなものだと思っています。自分はその会社、つまりインターネット業界の役に立ちたいといつも考えています。そのために、新しい分野にどんどんチャレンジしていきたい。だから、ブロードバンド放送事業からインターネット、ゲームやコミュニティといったWeb2.0に結びつく事業へと、市場の変わり目に新しいものにシフトする場所を選んで転職してきました。

-USENでは、宇野康秀社長直属の形で働いていらっしゃったそうですね。

伊藤 新卒で就職した時から、経営者の直下で働くことが勉強になると思ってます。結果として、新規事業を立ち上げる時に、間に誰も入らず、経営者の直下でスピーディーに事業のデザインをさせてもらえることが多かったです。また、非常に良い勉強でした。

USENでは、初の社内ネット事業「ぐるめピタ(現グルメGyaO)」の立ち上げ時のことが特に印象に残っています。スタッフも充分にそろっていない状態で3000店舗のレストランを掲載したサイトをスタートするのには大変な苦労がありましたが、よい経験でした。

日本から世界に向けて発信する。世界に通用するインターネット企業・サービスを創りたい

オフィス内画像
伊藤氏が在籍するリアルネットワークスでは、社員同士のコミュニケーションにも力を入れている。カウンターバーのあるコミュニティスペースでは社内パーティーやブレストを行えるスペースとして活用されている。

伊藤 USENからハンゲームへ転職する時は迷いました。しかし、Web2.0に結びつくものをやりたい気持ちが強かったし、「日本でビジネスを立ち上げて、ここから世界に発信していくんだ」という言葉に惹かれましたね。

ハンゲームではゲームにコミュニティを追加する戦略を推進しました。ゲーム終了後に、ゲーム日記がウェブに表示されてページビューが大幅に増えました。

-リアルネットワークスへの転職を決意したのはなぜですか?

伊藤 アジアの次は欧米でしょう、グローバルだよと言われて、その気になってしまった(笑)。単なる英語力ではなく、国際感覚を持ったコミュニケーション力が必要ですし、ここはそれを学ぶには最良の場だと思ってます。そして将来的には日本企業に戻り、世界に通用するインターネット企業・サービスを創りたいですね。

例えば「35歳で事業部長になるには?」と考え、行動してほしい

-伊藤さんは30代半ばで事業本部長という重職にいらっしゃるわけですが、そのようなキャリアを積むためには何が必要だとお考えですか?

伊藤 当社でも事業部長クラスが不足しているので採用したいと思っているのですが、年齢や前職は問いません。しかし、事業部長ならば、Web、営業、人事、経理など全ての分野を知ってほしいと思います。でも、今、経験がないからダメ、というわけじゃないんですよ。若い人なら「35歳で事業部長になるためにこれから何をするか」と考えて動けばいいし、もう30代半ばであっても、今から足りないところを学びたいという気持ちがあればOKです。

既にインターネット業界では、中国や韓国、アメリカと仕事をするのが当たり前になってきてます。日本語と英語の壁を超えて、世界の人々と臨場感のある仕事が味わえる業界です。面白い人、意欲の高い人にどんどんチャレンジして欲しい業界ですね。

伊藤氏のHistory

1971年生まれ
1990年
東京造形大学入学
CGアート団体などを作り、創作活動に励む。
1995年
大学卒業。株式会社卑弥呼入社
大学院進学か就職かで悩んだ末、同社初の男性デザイナーとして入社。
会社の全てを学ぶため、物流センター、店舗販売員なども経験する。
1997年
ブロードバンド事業の先駆けとなるベンチャー企業へ転職
衛星ブロードバンド放送事業、日本初の音楽データ配信事業などに携わる。
1999年
USEN(当時、大阪有線放送社)へ転職
インターネット事業の立ち上げ担当として入社。事業拡大の中、最年少ネット事業部長として、数々のインターネット事業の立ち上げ、運営に従事。
2005年
NHNJapan(ハンゲーム)へ転職
ハンゲーム事業本部長として、日本独自のコミュニティ戦略を展開。
日本最大級ゲームポータルへ成長させる。
2007年
リアルネットワークス入社
取締役事業本部長として、新リアルプレーヤー及びリアルプレーヤー連動コミュニティ・クリップログをリリース。

コンシューマー事業部 取締役事業本部長

伊藤隆博氏

1971年、栃木県生まれ。東京造形大学卒業後、1995年、デザイナーとして卑弥呼に入社。ブロードバンド事業の先駆けとなるベンチャー企業を経て、1999年USEN(当時、大阪有線放送)入社。各種インターネット事業の立ち上げ、運営に従事。2005年NHNJapan(ハンゲーム)に転職。2007年より現職。

本記事は、ITmediaエンタープライズ08年4月1日号に掲載されたものを転載しております。