2008/04/14
株式会社ディー・エヌ・エー
![[時代を創る、自分を育てる]インターネット企業のワークスタイル](/img/library/tour/work/dena/title.gif)
実力重視の会社だから、3年弱で部長職に。 「eコマース世界一」を目指す。
20代のうちから、仕事にもっともっとチャレンジしたい。そのためにはこれから伸びる可能性が大きい業界に、そして年齢に関係なく活躍できる会社に入りたかった。そのような思いで異業種からディー・エヌ・エーに転職をし、3年弱で事業部長になった栗山規夫氏。氏の仕事にかける思いを聞いた。
1999年設立のディー・エヌ・エーは、まだマーケットが未成熟であったころからeコマースの進化に取り組み続けてきた。
現在ではeコマースに加え、モバイルコマースやモバイルポータル、広告事業などへと事業を拡大。2007年12月には東証一部上場を果たした。近年はゲームSNSなどのモバイルコンテンツ企業というイメージが強くなってきたが、「eコマースの遺伝子=DNAを広める会社」という社名の由来にもなっているのは、ビッターズを始とした『EC事業』。今も着実な業務拡大を続けるそのECビジネス全般を統括するのが、栗山氏だ。
eコマースの可能性と、業界トップをねらえることに魅力を感じた
栗山氏は大学卒業後、大手総合商社に入社。約1年半、金属部門で経理業務を担当した。
「流通の仕組みをつくりたいと思い、商社を選びました。短い期間でしたが、経理や貿易実務が学べたし、何よりも社会人としての基礎を教えてもらえたことが有意義でした」。
仕事は充実していた。しかし栗山氏は「ベンチャー企業で20代からもっと仕事にチャレンジしたい、今以上に思い切り働きたい」という思いで転職を決意する。転職先を選ぶ際にこだわったのは「2番手、3番手の企業」ということ。
「それまで業界を牽引するような会社にいたので、今度は追う立場の企業で仕事がしたいと思ったんです」。
流通の仕組みをつくりたいという気持ちは失っていなかった。だから、流通の中でも将来性の大きなeコマースに関わってみたい。そう考えて転職先を探すと、ディー・エヌ・エーが候補に挙がった。そこで栗山氏は、本や雑誌で同社のことを調べた。ディー・エヌ・エーはeコマース部門ではトップではないが、トップをとれるだけのポテンシャルを持っている。そして、南場智子社長の「宇宙にひっかき傷みたいな証を残したい」という言葉に魅力を感じ、面接を受ける。
「面接で会った人たちに魅力を感じた。真っ直ぐな会社だ、ここなら思い切り仕事ができると思って、入社を決めました」。
実力重視の会社で全力投球を続け、わずか3年弱で部長職に
栗山氏の配属先は、EC開発グループ。主に中小企業に対してEC導入の電話営業を行う。初めての営業経験。苦労も多かったはずだが、栗山氏は当時を「楽しかった」と振り返る。
「とにかく一生懸命、夢中で営業活動に没頭しましたね。2カ月目で目標未達となり、社長室で鼓舞されたこともありますが、お客様と話すのは本当に楽しかったし、個人や自分の所属するチームが目標達成するのは、とにかく嬉しかった」。
思い切り仕事がしたいという転職時の思いを忘れず全力投球を続けているうちに、実績が上がる。すると、年齢や勤続年数ではなく実績で評価が決まる会社なので、自然と役職がアップする。そして、入社3年弱で約120名のメンバーを統括する現在のポジションに就くことになった。
「部が目標達成する、伸び悩んでいたメンバーが数字を上げるなどすると、非常に嬉しいです。しかし役職が上がるということは、背負う数字が大きくなるだけではなく、事業をデザインするなどより上を目指さなければいけない環境に置かれるということだと思う。だから今も上を目指して全力投球ですし、今後も全力投球できる環境に身を起き続けたいと思っています」。
勝つことを信じられる人、何かを成し遂げたくてウズウズしている人と共に働きたい

- 2月25日より本社・分室を移転。同時にコーポレートロゴの変更も行った。次々と新しい付加価値と感動を提供し続ける企業として「常に時代をリードし、新しいことに挑戦し続けていく強い意思」「激動する時代にしっかりと根を張り、着実に成長し続けていく安定感」という想いを込めている。
インターネットの未来について、栗山氏はこう語る。
「今よりももっと身近なものになっていくでしょう。携帯電話は一人一台といった割合で普及しているのにモバイルコマースにはまだまだ抵抗感のある人が多い。しかしこれも、インフラが普及すればもっと多くの人が利用するようになると思います。そうなった時、多くの人の生活をウォッチして企画が立てられる、マーケティング的視点を持った人が必要になってくると思います。将来性の大きな業界ですから、異業種からもどんどん、そんな人に移ってきてほしいですね」。
ではその中で、ディー・エヌ・エーはどこを目指していくのか。そして、そのためにはどのような人材が必要なのか。
「当社はまだeコマース部門でトップに立っていない。私は世界一を目指して今の事業をやり抜きたいと思っているし、なれると信じています。だから、私と同じように勝つことを信じられる人、そして、何かを成し遂げたくてウズウズしている人にどんどん来ていただきたい」。
一部上場を果たしたが「当社はまだまだ小さいベンチャー企業」という栗山氏。ベンチャーらしいスピード感とチャレンジ精神を忘れないことがディー・エヌ・エーの大きな特徴であり、インターネットという若い業界の面白さといえるのではないだろうか。
栗山氏のライフスタイル
- Q. ディー・エヌ・エーに入って感じたことは?
- 社員の数字に対する責任感が大変に強いということ。だからこそ、達成した時の喜びも大きいのだと思います。
- Q. どのような方法で、情報収集を行っていますか?
- 特に変わったことはしていません。ビジネス書やビジネス関係の雑誌を読むとか、あとは競合他社の業績をリアルタイムでチェックすることぐらいですね。
- Q. 気分転換の方法は?
- ジョギング。それと、仲間と飲みに行くこと。
- Q. 趣味は?
- 読書とショッピング。本は乱読です。いろいろな種類のものをかなりの冊数、読みます。
- Q. 尊敬する人物は?
- 歴史上の人物などでは特にいません。同年代でいろいろなことにチャレンジしている人から、刺激を受けてきました。友人にオペラ歌手の卵とか、自分で会社を経営している人間とかがいて、彼らの近況報告を聞くのは、刺激的です。

ポータル・コマース事業部 ECビジネス部 部長
栗山 規夫氏
1980年、北海道生まれ。大学卒業後、大手総合商社に入社、金属部門で経理業務に携わる。2004年ディー・エヌ・エー入社。EC営業部を経て、2007年4月より現職。
| 企業名 | 株式会社ディー・エヌ・エー |
|---|---|
| 本社所在地 | 〒151-0053 東京都渋谷区代々木4-30-3 新宿MIDWESTビル |
| 事業内容 | 会員数900万人、1日5億超PVを誇る国内最大級のモバイルサイト「モバゲータウン」をはじめ、オークション&ショッピングサイト「ビッターズ」や不要品買取サイト「おいくら」など、既成概念を覆すさまざまなサービスを提供してきた当社。2007年12月には東証一部上場を果たし、企業としてもまさに飛躍のときを迎えています。今後も既存サービスの拡充はもちろんのこと、これまで培った豊富なノウハウととことん考え抜く企業文化を武器に、事業領域の拡大に挑戦し続けます。 |
| 設立 | 1999年 |
| 代表者 | 代表取締役社長 南場智子 |
| 従業員数 | 279名(2008年2月25日現在) |
| URL | http://www.dena.jp/ |
本記事は、日経ビジネスアソシエ08年4月1日号に掲載されたものを転載しております。