2008/01/01
アマゾン ジャパン株式会社
![[時代を創る、自分を育てる]インターネット企業のワークスタイル](/img/library/tour/work/amazon/title.gif)
顧客至上主義を徹底することでセレクションもビジネスとしての可能性もまだまだ大きく広がり続ける。
「地球上で最も豊富なセレクション」と「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」を企業ビジョンに掲げるアマゾン。日本最大級のオンラインストアであるAmazon.co.jpは、この先に、どんな未来を見つめているのだろうか?
日本語サイトAmazon.co.jpで「本」のストアがオープンされたのが2000年11月。そこから「音楽」「DVD」「ビデオ」と次々と取扱領域を増やし、2007年10月オープンの「アパレル&シューズ」を加えると現在、14のストアがオンライン上に開設されている。拡大し続けるセレクション、膨大な取扱商品数。それらをスムーズに動かし、時間、品質ともユーザーに高い満足度を与えるためには、綿密なロジスティク・システムが不可欠だ。効率的な出・入荷システムのために日々、改善を続ける牧野知氏に、仕事の魅力、アマゾンの未来について語ってもらった。
IT、英語、オペレーションをキーワードに転職先を選ぶ
牧野氏が勤務するアマゾン市川フルフィルメントセンターは同社物流の中心拠点。牧野氏はそこで、荷受けから棚入れに至るプロセス管理をしている。
「より速く、より低コストで、そしてより品質を守るためにはどうすればよいか。常に改善策を考えています」という牧野氏だが、前職はホテルのフロント担当。インターネットやIT、物流とは無縁の仕事だ。
「サービス業が好きで就職したのですが、そこでITに詳しい人に出会って。ITやそれを利用した業務の効率化に興味を持つようになりました。そこで、コンピュータ関連の知識を独学して、自分でホームページをつくったりするようになりました」。

- アマゾン市川フルフィルメントセンターにある看板は、サービススタート時からあるもの。創業時の思いを忘れない、という気持ちが込められている。
その思いが高じて転職を決意。IT、英語、オペレーションをキーワードに転職先を探すうちに自然と、自らもヘビーユーザーだったというアマゾンにたどり着いた。
「アマゾンでは、ワールドワイドで利用しているツールがあります。そのツールを導入するとどうなるか事前に検証し、必要があればカスタマイズしていく。導入後に自分が予想した通りの成果が出て作業効率が上がると、気持ちがいいですね。また、セレクションがどんどん増えていくのですが、新商品をどう管理するか、皆で話し合って決めるのも面白い。前例のないことが多いので難しいのですが、初めてのことを考えるのはやりがいのあることです。アメリカ本社などとメールのやり取りをする機会も多く、入社前に考えたIT、英語、オペレーション、全てが必要な仕事です」。
「より便利に」を追求することで可能性は広がっていく
アマゾンの企業ビジョンは「地球上で最も豊富なセレクション」と「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」の二つ。オンライン上で求められるあらゆるものを探し、発見でき、購入できる場をつくることを目指している。1-Click機能やお急ぎ便、年会費を払うことでそのお急ぎ便が無制限に使えるAmazonプライムなどのサービス、ユーザーが商品に関する感想や意見を書き込むカスタマーレビューなどのユーザー参加型機能など。アマゾンのサイトにはユニークな機能やサービスが多いが、これらも顧客至上主義の企業ビジョンから生まれたものだ。
「インターネットを使ったサービスをお客様により便利に利用していただくために、全社を挙げて日々、考え続けています。この"お客様のため"を突き詰めていくと、たとえば、これは私が個人の考え方ですが、買い物のために外出するのが困難な方に日々必要な商品をお届けするサービスを提供したらどうかなど、日々のシーンから新たな市場が見えてくる。それぞれのお客様のニーズに合わせてサービスを提供しようと思えば、自然と市場は広がっていく。インターネット関連ビジネスは、将来的にはまだまだ伸びる可能性が大きいと思っています」。
ストア増加に伴いより幅広い経験が必要とされるように
ストアの増加、サービスの拡大が進むと当然、それに伴って多くの人材が必要になってくる。全くの異業種から転職した牧野氏だが、インターネットや物流業界での経験がなくても大丈夫なのだろうか。
「最初はとまどうこともありましたが、先輩の指導があったのですぐになじめました。それに、前職の経験も役立ちました。ホテル業では一人ひとりのお客様のニーズに合わせ、先を読んで動くことが大切なんです。それは今の仕事でも同じ。自分の担当する工程だけではなく、後工程がやりやすいようにと先のことを考えたり、全体を視野に入れて動くことが大切です」。業種を超えて役立つスキルがある、ということだ。
また、取扱商品に関する知識も歓迎される。ストアの増加に伴い、より幅広い業界出身者が求められるようになってきている。
それ以外にアマゾンで必要とされている資質は? と尋ねると、牧野氏はこう答えてくれた。
「インターネットの進化とも通じるかと思いますが、変化の速い会社なので、その変化を楽しめること。新しいことにチャレンジすることにやりがいを感じる方。そして何よりも、アマゾンのサイトが好きで、サイトを利用するお客様のために頑張りたいと思う気持ち。今もそういう社員が多いですし、これからもそういう人に仲間になってほしいと思います」。

エリアマネージャー
牧野 知氏
神奈川大学卒。卒業後ホテル勤務にて、お客様へのおもてなしの心を学び、現在の職務へ。2006年4月同社入社。
| 企業名 | アマゾン ジャパン株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー12F |
| 事業内容 | ●インターネットによるオンライン販売 |
| 設立 | 2000年 |
| 代表者 | ジャスパー・チャン |
| 従業員数 | 非公開 |
| URL | http://www.amazon.co.jp/ |
本記事は、日経ビジネスアソシエ08年1月1日号に掲載されたものを転載しております。